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練習問題 その15

問1 次の名数のうち,誤りはどれか。

三代集=古今和歌集,拾遺和歌集,後撰和歌集
五経=易経,詩経,書経,礼記,春秋
六法=憲法,刑法,民法,商法,刑事訴訟法,民事訴訟法
六歌仙=僧正遍照,小野小町,大伴黒主,文屋康秀,額田王
七福神=大黒天,弁財天,毘沙門天,恵比寿,寿老人,布袋,福禄寿

問2  次は,公務員の憲法上の地位についての記述であるが,誤りはどれか。

公務員の選挙について普通選挙を保障するとは,選挙権が人種,信条,性別,社会的身分,門地,教育,財産又は収入によって差別されてはならないことを意味する。
憲法第28条は,勤労者の団結権・団体交渉権・争議権を保障しており,国は勤労者のこれらの権利の実現に積極的に関与すべき義務を負っている。ただし,非現業の一般職公務員は,団結権はあるが,団体交渉権,争議権は認められていない。一般市民は,団体的行動をしているので,本条にいう勤労者である。
公務員を選定・罷免することは国民固有の権利であるとは,公務員の地位が究極において,国民の意思に基づくことを意味するものであり,すべての公務員を直接に選定・罷免できるとする趣旨ではない。
公務員に憲法を尊重擁護する旨の宣誓義務を課すことは,特別の法律関係に基づくものであるので,思想及び良心の自由を侵害するものではない。
公務員等特別な身分を有する者に対し,その特別の法律関係の秩序を保持するために集会・結社の自由に制限を加えても,それが必要最小限のものである限り,憲法第21条に違反しない。

問3  行政庁の権限の委任と代理に関する記述のうち妥当でないのはどれか。

行政庁は,原則としてその権限を自ら行うが,他の機関に行わせることがあり,ここに権限の代理と委任がある。
権限の委任とは,行政庁が,法律上,自己に付与された権限の一部を,他の行政庁に委任して行わせることをいう。
権限の委任は,法律上定められた権限の分配を変更するものであるから,委任をすることができるとする法律の根拠がなければならない。権限の委任は上下の関係にある行政庁同士であればよい。
行政庁の権限の全部又は一部を他の者が代わって行使し,しかも,それが被代理行政庁の行為として効力を生ずる場合をいう。
行政権限の代理は,その代理権を生ずる原因によって授権代理と法定代理に分かれている。

問4 次は,日本国外において日本国民に対して罪を犯した日本国民以外の者に対し,我が国の刑法が適用される罪名を列挙したものであるが,誤りはどれか。

強制わいせつ罪
殺人未遂罪
恐喝罪
監禁罪
傷害罪

問5 次は,緊急逮捕に関する記述であるが,誤りはどれか。

緊急逮捕をした後,逮捕状が発付されなかったときは,いかなる理由があろうとも,直ちに被疑者を釈放しなければならない。
法定刑が「死刑又は無期若しくは長期3年以上の懲役若しくは禁錮」に当たる罪の幇助犯は緊急逮捕することができる。
緊急逮捕状の請求権者は指定司法警察員であり,それ以外の司法警察員は緊急逮捕状を請求することができない。
被疑者を緊急逮捕した場合は,その後,身柄を留置して取り調べる必要がないと認め,被疑者を釈放したとしても,緊急逮捕状の請求をしなければならない。
緊急逮捕した被疑者の検察官送致に際しての48時間という時間的制約の起算は,逮捕状が発付された時点ではなく,逮捕をした時点が基準となる。

答え