問1 裁判所について,誤っているものはどれか。
最高裁判所は,最高裁判所長官と14人の最高裁判所判事で構成されている。
裁判官は,最高裁判所判事、判事、判事補、簡易裁判所判事の4種類からなる。
最高裁判所の裁判官のみに対して国民審査(リコール)制がとられている。
下級裁判所の裁判官の任期は10年である。
高等裁判所は全国で8箇所,地方裁判所・家庭裁判所は,全国で50箇所,設けられている。
問2 次は微罪処分と除外事件について述べたものであるが、誤っているものはどれか。
被疑者を通常逮捕・緊急逮捕・現行犯逮捕等の、強制捜査をした捜査。
告訴・告発・請求又は自首にかかる事件。
少年対象事件(ただし簡易送致は可能)。
駐留軍構成員、軍属、家族が被疑者である事件。
被疑事実を否認している事件。
問3 列車内でのスリが多発していたため鉄道警察隊の捜査班において警戒を実施していたところ、乗車券の発売口附近でスリの常習者であるAを発見した。Aは、荷物を持った乗客の男性が乗車券を購入して上着のポケットに財布をしまったことを確認して、後をつけ混雑した列車に一緒に乗車した。警察官が注視していいたところAが被害乗客の上着のポケットに手をふれたため、混雑した列車の中では逃走されるおそれがあるため、Aを同行した。この場合にはどんな問擬ができるのか。
窃盗罪の既遂として取り扱う。
なんらの罪も発生しないのに同行しており違法である。
軽犯罪法で問擬する
窃盗未遂罪である。
単に職務質問の同行の範囲である。
問4 次は,道路交通法に基づき公安委員会が行う講習を列挙したものであるが,誤っているものはどれか。
大型二輪車講習
応急救護処置講習
安全運転管理者等講習
新規免許証交付時講習
指定自動車教習所職員講習
問5 ビタミンとその欠乏症の正しい組み合わせはどれか。
ビタミンA---脚気
ビタミンB1--くる病
ビタミンB12-悪性貧血
ビタミンC---皮膚炎
ビタミンD---壊血病
問6 表現の自由に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
表現の範囲や内容について事前に一定の基準を設け,これに抵触する表現行為を規制することは,表現が営利的なものであっても,また非営利的なものであっても許されない。
表現の自由は国民個人の表現行為について保障であるから,報道機関の報道の自由は当然に表現の自由を含まれるものではない。
表現の自由といえども他人お財産権・管理権を不当に害するごときものは許されず,他人の家屋に承諾なくはり札をする行為を規制しても,表現の自由には反しない。
検閲も絶対的に禁止されるわけでなく,それを必要とする合理的理由があれば公共の福祉の見地からする制約が認められる場合がある。
刑事裁判においては特に適正な手続が要求されているので,裁判所が報道機関に対して取材フィルムの提出を求めることについて特段の制約はない。
問7 政教分離原則に関する次の記述のうち,正しいものはどれか
政教分離原則とは,国家権力と宗教とのかかわりをいっさい否定することをいうとするのが判例である。
政教分離原則は,国と宗教とのかかわりを否定する原則であって,地方公共団体と宗教とのかかわりまで否定するものではない。
宗教法人に対して税制上の優遇措置をとることは,いかなる宗教団体も国から特権を受けてはならないとする憲法の政教分離原則の規定に違反する。
寺院が所有する仏像を国宝に指定することは許されるが、その修理のために補助金を支出することは政教分離原則に違反する。
政教分離原則も、国が学問の対象として宗教の意義を解明したり、宗教的寛容の精神を養う教育をすることまで禁止しているわけではない。