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● 特徴
交通切符制度・交通反則通告制度の概要、作成・記載要領、記載例等を豊富に収録。違反現場に望む第一線の警察官必携の手引書。
● まえがき
全国の交通事故は年々減少傾向にあるとはいえ、依然として飲酒運転等悪質交通違反者による悲惨な事故は後を絶たない状況にあり、これら悪質違反者に対する国民の目も厳しくなってきている昨今である。
これら悲惨な交通事故を防止するためには、安全教育の徹底、交通技術の向上、道路環境の整備、交通指導取締りの強化等いずれも重要なことであるが、中でも交通指導取締りの活動は、より直接的であり、かつ、効果的であることはいうまでもないことである。
今日の道路交通事情のもとにおいては、事故防止等多くの警察力が要請されることとなるが、すべての警察力を交通警察に充当することは期待できない。交通事故の原因となっている危険・迷惑性の高い悪質違反を重点として取締りを行うという方法をとらざるを得ないこととなる。しかしながら重点的な交通取締りを行うとしても、道路交通法令事件書類の簡素化を図らなければ、法令違反の排除活動にはならない。
近年道路交通法は、駐車対策への民間導入、飲酒運転に対する罰則強化、運転免許に関する法整備等大きく改正されてきたことから、本書はこれに伴う反則切符、交通切符等の内容を改めるとともに読者への一層の利便を図ったものである。
第一線の警察官は、道路交通法違反の処理に当たって、常に違反現場で交通(反則)切符又は、簡易書式あるいは基本書式の適用の有無を迅速に判断しなければならないところから、交通違反処理について、より一層の知識を持つことが要求されていることを十分に認識し、適切な措置を講ずることが必要である。
なお、本書の発刊に当たり、ご多用中を割いてご協力いただきました各位に対し、衷心よりお礼を申し上げます。
平成23年3月
● 総目次
第1編 交通切符制度
第1 交通切符制度の概況
1 交通切符制度制定の経緯
2 交通切符制度の性格
3 交通切符の様式等
4 交通切符制度の適用罪種の範囲
5 交通切符の作成に要する経費
第2 交通切符制度の運用要領
1 交通切符制度運用上留意すべき事項
2 交通切符の一般的取扱い要領
3 少年事件の取扱い要領
4 交通切符の例外的取扱い要領
5 疎明資料又は捜査報告書を必要とする違反事件の取扱い要領
6 保管場所法違反事件に係る特例
第3 交通切符の作成要領
1 告知票・免許証保管証の作成要領
2 交通事件原票の作成要領
3 徴収金原票の作成要領
4 取締り原票の作成要領
5 保管場所法用交通切符の作成要領
6 その他の書類の作成要領
第4 交通切符制度運用上留意すべき事項
1 交通切符制度の適正な運用
2 交通切符制度の適用
3 交通切符の作成
4 交通切符制度の手引書の活用
5 免許証の保管
6 「供述書」の作成
7 その他
交通切符違反事項・罰条欄等記載例
第5 交通切符の記載要領
1 交通切符1枚目((5)欄及び(6)欄を除く)の記載例
2 交通切符2枚目 捜査報告書の記載例
3 交通切符4枚目 調査票等の記載例
第6 交通切符記載例
1 違反事項・罰条等の記載例
(1) 無免許運転
(2) 酒酔い運転・酒気帯び運転
(3) 最高速度超過違反(30キロメートル毎時以上)
(4) 警察官現場指示違反
(5) 警察官混雑緩和の措置命令違反
(6) 警察官のする通行禁止制限違反
(7) 普通自転車の通行区分違反
(8) 安全運転義務違反(物件事故の場合)
(9) 特定大型車(中型車)無資格運転
(10) 無許可道路使用(玩具売り、おでん屋台営業)
(11) 無許可道路使用(工事)
(12) 仮免許運転違反
(13) 免許証の記載事項変更届出義務違反
(14) 放置車両確認標章破損・汚損・取り除き
2 「反則制度不該当」欄の記載例
1 非反則行為のみの場合
・酒酔い運転のみの場合
・無免許運転のみの場合
・速度超過(30キロメートル毎時以上)のみの場合
2 非反則行為と反則行為の場合
・酒気帯び運転中速度違反(30キロメートル毎時未満)をした場合
・無免許運転中信号無視をした場合
3 反則行為のみの場合
・反則行為をしよって交通事故を起こした場合
3 保管場所法違反用交通切符の記載例(長時間駐車)
第2編 交通反則通告制度
第1 交通反則通告制度制定の経過
第2 交通反則通告制度の必要性
第3 交通反則通告制度の概要
第4 交通反則通告制度の内容
第5 交通反則切符の様式等
1 交通反則切符の様式
2 交通反則切符の構成
3 各枚の名称・色及び機能
4 駐停車違反用の交通反則切符
第6 交通反則告知要領
1 告知の方法
2 出頭の告知
3 刑事事件として取り扱う場合の特例
4 違反が競合する場合の告知
5 違反者が現場にいない駐車違反
6 非現認事件の告知
7 逮捕時件の告知
8 交通反則切符等の作成要領
反則(違反)事項・罰条欄等記載例
第7 交通反則切符記載例
[1] 信号無視(赤色等)
[2] 信号無視(点滅)
[3] 通行禁止違反
[4] 通行許可条件違反
[5] 歩行者用道路徐行違反
[6] 通行区分違反(右側通行)
[7] 通行区分違反(歩道通行等)
[8] 歩行者側方安全間隔不保持等
[9] 法定横断等禁止違反
[10] 通行帯違反
[11] 路線バス等優先通行帯違反
[12] 軌道敷内違反
[13] 速度超過
[14] 進路変更禁止違反
[15] 急ブレーキ禁止違反
[16] 道路外出右左折方法違反
[17] 道路外出右左折合図車妨害
[18] 指定横断等禁止違反
[19] 車間距離不保持
[20] 追いつかれた車両の義務違反
[21] 追越し違反
[22] 路面電車後方不停止
[23] 乗合自動車発進妨害
[24] 割込み等
[25] 踏切不停止等
[26] しゃ断踏切立入り
[27] 指定通行区分違反
[28] 交差点優先車妨害
[29] 優先道路通行者妨害等
[30] 交差点安全進行義務違反
[31] 横断歩行者等妨害等
[32] 緊急車妨害等
[33] 徐行場所違反
[34] 指定場所一時不停止等
[35] 駐停車禁止場所違反
[36] 無余地場所駐車違反
[37] 左側端に沿わない駐停車違反
[38] 路側帯設置場所での駐停車違反
[39] 指定駐停車方法違反
[40] 時間制限駐車区間における駐車違反
[41] 交差点右左折方法違反
[42] 交差点右左折等合図妨害
[43] 高速自動車国道等の駐停車違反
[44] 交差点等進入禁止違反
[45] 無灯火
[46] 減光等義務違反
[47] 合図不履行
[48] 合図制度違反
[49] 警音器吹鳴義務違反
[50] 乗車積載方法違反
[51] 積載物重量制限超過
[52] 積載物大きさ制限超過
[53] 積載方法制限超過
[54] 定員外乗車
[55] 制限外許可条件違反
[56] 牽引違反
[57] 走行装置整備不良車運転
[58] 警音器整備不良車運転
[59] 後写鏡整備不良車運転
[60] 消音器等装置整備不良車運転
[61] 運行記録計不備
[62] 安全運転義務違反
[63] 泥はね運転
[64] 幼児等通行妨害
[65] 前照灯整備不良車運転
[66] 通学通園バス側方通過注意義務違反
[67] 安全地帯徐行違反
[68] 転落等防止措置義務違反
[69] 安全不確認ドア開放等
[70] 停止措置義務違反
[71] 初心運転者等保護義務違反
[72] 初心運転者標識表示義務違反
[73] 高速自動車国道等運転者遵守事項違反
[74] 故障車両表示義務違反
[75] 仮免許練習標識表示義務違反
[76] 免許条件違反
[77] 免許証不携帯
[78] 携帯電話使用等違反
※ 違反が競合する場合の作成例
第3編 点数切符の運用要領
1 適用の範囲
2 点数切符の様式等
3 点数告知要領
4 点数切符の作成要領
5 記載例
6 報告票及び取締り原票の処理要領
7 その他
点数切符引継書
放置駐車違反捜査報告書
<参考>
交通違反の点数と反則金の額
交通切符等の適用の対象となる車両等の種類
二輪免許の限定免許種別
審査未済の免許と運転できる自動車
条件付免許(自動車の限定)と運転できる自動車
無登録自動車等の自動車の種類の特定
交通切符の「反則制度不該当」欄の記載要領
観念的競合一覧表(主な違反例)
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