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改訂版交通事故事件捜査110講

■東京地検交通部実務研究会 編
■平成21年9月発行 改訂第1版
■税込定価 2,200 円(本体 2,000 円)
■B6判 / 415頁
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● 特徴
 自動車運転過失致死傷罪・危険運転致死傷罪の新設、飲酒運転等の悪質事犯における法定刑の引き上げ、被害者や遺族への対応等について加筆・訂正した改訂最新版。交通事故・事件捜査の事例110例をとりあげ、処理の方法を具体的事例に沿って解説。

● はしがき(抄)
 本書の前身は、昭和54年6月に、東京地検交通部実務研究会により発刊された「交通事故事件捜査の総合研究」であるが、その後、主として交通事故捜査の第1線に携わる警察官のための手引き書として同59年5月に、「交通事故事件捜査110講」として改訂、出版され、 以来版を重ね今日まで確固たる地歩を築いてきた。ところで前回改訂が行われて20年近くの歳月が流れ、その間危険運転致死傷罪の新設、飲酒運転等の悪質事犯における法定刑の大幅引き上げなどの、法令の改正、判例の変遷などもあったので、これに即した整理、補正を行う必要が生じていたところ、 このたび警察時報社からの勧めもあって、ここに新訂版を送り出すことになった。今回の改訂に当たっては、従来の交通事故事件捜査110講の基本的構成をそのまま踏襲しながらも、できる限り交通事故捜査の実務処理の実情に沿うように配慮するとともに、設問を見直し、新しい判例を追加し、利用の便を図った。
 本書の構成の方法・特色は次のようになっている。
(1) 本書は、理論や体系を整えることはめざしていない。なるべく多くの実務的かつ、具体的な設問を設け、実務で当面する問題とほぼ適合するように努めた。
(2) 各問題ごとの構成は、検討会の進行順序にならい、まず提案理由説明に当たるものとして【設問の整理】という項を設けて問題の整理をし、次の【検 討】の項で、相互の意見交換・討議・検討・研究に相当する過程を解説し、最後の【まとめ】で検討会の総括者の行う結論部分を示すようにしている。
 次に、関連した設問は、相互に引用し合いながら解説していくが、なるべく余り他の設問を参照しないで済むよう、少々の重複をいとわず解説を加えるよう努めた。
(3) 本書は、われわれの実務感覚を十分とり入れてまとめたつもりであるが、ただそれは、東京地方検察庁交通部の公式見解の表明ではなく、あくまでも、われわれ個人がその経験を書き綴ったものとして理解していただきたい。
(4) 本書の意図するところから、高度の理論の分析については、すでに諸先輩が、すでに書き著わされているところに譲ることとし、実務処理の裏付けに必要な限度で検討するにとどめた。

本書がいささかでも、現場の第一線で警察活動に従事している警察官の皆様のお役に立てれば幸いである。

● 総目次

第1 交通事故と捜査の原則
1 民事責任と刑事責任
  問1 刑事裁判では無罪になった被告人に対し、民事裁判で多額の損害賠償が命じられたという話を聞いたが、どうしてこうなるのか
  問2 被疑者が過失相殺を主張すると言うときの対処法は
2 捜査と示談
  問3 民事不介入の原則の見地からみると、交通事故の示談にはどのような態度で臨むべきか。また、示談書に不審な点があるときのとるべき措置は
3 反則行為制度と交通事故捜査の関係
  問4 事故又は違反の際に犯していた反則行為につき反則金を納めてしまった後、それが非反則事件と判明した場合、どう取り扱うのか
4 情状資料
  問5 交通事故事件の情状資料にはどんなものが考えられるのか
  問6 致死事件の遺族の調書などは取るに忍びない場合が多い。被害感情などは裁判所が直接聞くことにし、捜査段階では当たらなくともいいのではないか
5 基本書式、特例書式、簡約特例書式と捜査
  問7 特例書式や簡約特例書式の場合には、被疑者の経歴などを供述調書に記載しなくてもよいことになっているが、基本書式でも同様にできないか
6 被害者、遺族との対応
  問8 交通事故の被害者や遺族とはどのような対応を心掛けるべきか。被害者や遺族から事故の状況について説明を求められた場合にはどのように対応するべきか
第2 過失責任
1 過失犯と故意犯
  問9 自動車運転過失致死傷罪、危険運転致死傷罪、傷害罪・傷害致死罪、殺人罪の関係は、どのように考えられるか
2 自動車の運転上必要な注意
  問10 自動車運転過失致死傷罪における「自動車の運転上必要な注意」とは何か。業務上過失致死傷罪における「業務上必要な注意」とは、どのように異なるのか
3 過失の認定
 (1) 過失
  問11 「過失」とは何か
 (2) 信頼の原則
  問12 「信頼の原則」とは、どういうことか
 (3) 複数の過失(同一人)
  問13 注意義務違反行為が数個あるように思われる事件の取扱いは
 (4) 複数の過失(複数人)
  問14 数人の過失があいまって事故が発生したような場合はどうするか
 (5) 道路交通法違反と過失
  問15 速度違反があるのに、自動車運転過失傷害が不起訴になった事例がある。どうしてか
4 過失犯の実行行為者
  問16 当該自動車を運転していなくても、あるいは、当該自動車を被害車両に衝突させなくても、当該自動車による業務上過失致死傷事件や自動車運転過失致死傷罪の実行行為者と認定される場合がある。その理由とはどのように説明できるのだろうか
5 過失責任と教唆・幇助
  問17 車両の運転者が人身事故を起こして過失犯が成立する場合に、その教唆・幇助というのは認められるのだろうか
6 傷害の部位・程度の認定
  問18 障害の程度につき、全治、加療、入院加療の3つの基準が使われているが、どのように違うのか
  問19 むち打ち症の有無・程度の認定はどのようにして行うのか
  問20 病状照会に対し、「患者の同意がなければ回答できない」と言われたが、どのように対処したらいいか
  問21 柔道整復師の診断証明書によって、傷害の部位、程度を認定して差し支えないか
7 因果関係
  問22 過失行為と傷害との因果関係を争われた場合の対策は
  問23 いわゆる玉突き衝突事故で、何度も衝突している場合、傷害の原因となった衝突の特定方法如何
  問24 司法解剖はどのようなときに行うか
第3 捜査の基本
1 初動捜査
  問25 交通事故捜査における初動捜査のポイントは何か
2 実況見分、実況見分調書
  問26 交通事故捜査において実況見分はなぜ必要か
  問27 実況見分調書は刑事裁判の証拠としてどのように取り扱われるのか(実況見分調書の証拠能力)
  問28 すでに送致し、起訴もされた事件について、実況見分の証人に出てほしいと連絡があったが、どうしたらいいか
  問29 実況見分調書を作成する代わりに供述調書に事故現場の見取図を添付してはいけないか。また、逆に、事故状況に関する記載は実況見分調書の指示説明部分を引用することとして供述調書の記載を省略することはできないか
  問30 交通事故事件で裁判官の発する検証許可状を得て検証を行わなければならない場合があるか
  問31 実況見分において立会人に指示説明させるべき事項は何か。また、立会人の指示説明事項を実況見分調書にはどのように記載すべきか
  問32 実況見分調書に記載してはいけない事項は何か
  問33 実況見分における実況見分官、補助者及び立会人はどう違うのか。また、実況見分調書は誰が作成するのか
  問34 被疑者立会で実況見分を実施し、被疑者の指示説明を求めるとき、供述拒否権の告知は必要か
  問35 被疑者の取調べの際に、同被疑者立会の実況見分調書を示したところ、実況見分調書の訂正申立てがあった場合、どのように対応すべきか
  問36 実況見分調書には立会人の署名押印は必要ないか
  問37 被疑者又は被害者が入院中の場合に実況見分をどのようにすべきか。また、事件送致はどのようにすべきか
  問38 夜間事故の実況見分を翌日行ってもよいか
  問39 実況見分の立会人が、他の者が指示した地点や客観的事実と食い違う説明をした場合にはどのように対処すべきか
3 取調べと供述調書
 (1) 取調べの原則
  問40 被疑者の取調べにおいて、弁護人が立会を要求してきた場合にはどのように対応すべきか。また、被疑者の知人等、弁護人以外の者が立会を要求してきた場合はどうか
  問41 被疑者の取調べの際に、録音機を使用させて欲しい旨の申出があった場合にはどのように対応すべきか
  問42 交通事故で被疑者の逮捕が必要とされるのはどのような場合か
 (2) 調書の作成
  問43 被疑者や参考人が供述はするが、供述調書の作成に応じない場合、あるいは、供述調書を作成しても署名押印を拒否する場合にはどのように対処すべきか
  問44 供述調書を作成した後、調書を取消して欲しい旨の申し出があった場合にはどのように対処すべきか。また、供述調書を作成した後、取調官において、記載内容の誤りを発見した場合はどのようにすべきか
  問45 被疑者の供述は、すべて供述調書に録取すべきか
 (3) 特殊な弁解
  問46 死角の弁解が出た場合にはどのように対処すべきか
  問47 思いがけない歩行者の飛び出しや車両の割込みを避けるため、ハンドル操作を誤り事故になった旨の弁解(緊急避難)が出た場合にはどのように対処すべきか
4 身代わり事犯等
 (1) 身代わり事犯
  問48 身代わり事犯防止のポイント
  問49 「運転者は被疑者ではなくその雇主である」旨の匿名の投書があったが、どうするか
 (2) 氏名冒用事犯
  問50 氏名冒用事犯防止のポイントは
5 事件送致
  問51 被害者にも大きな過失があるときでも、被疑者について立件送致しなければならないか
  問52 当初物損事故だけの道路交通法違反として送致した後、被害者から受傷の申し出があった場合はどうするか
  問53 当初致傷事件として送致したところ、被害者が死亡したが、どうするか
6 少年による交通事故
  問54 少年が被疑者である場合に、どのような点に気を付けて捜査すればいいか
7 来日外国人による交通事故
  問55 来日外国人による交通事故事件捜査のポイントは
8 事故態様別の捜査ポイント
 (1) 追突事故
  問56 追突事故捜査のポイントは
  問57 車間距離不保持は、前方不注意とどう違うか
  問58 先行車両が不必要な急停車をしたとの弁解がでたが、どうするか
  問59 不必要な急停車をして後続車に追突させることは過失か
 (2) 発進事故
  問60 発進事故捜査のポイントは
  問61 後退事故捜査のポイントは
 (3) 信号交差点出会い頭事故
  問62 交通整理の行われている交差点で、双方が青・青の主張をしている場合、どうするか
 (4) 交差点右折事故
  問63 右折事故捜査のポイントは
  問64 右折車と対向停止車両の陰から進出してきた車両との衝突事故捜査のポイントは
 (5) 交差点左折事故
  問65 左折事故捜査のポイントは
 (6) 交差点事故-一停標識のある場合
  問66 一時停止の道路標識のある交差点事故の捜査のポイントは
  問67 一時停止したが衝突したと弁解する被疑者の取調べのポイントは
  問68 相手方道路に一時停止の道路標識があったから徐行しなかったとの弁解がでたが、どうするか
  問69 一時停止の道路標識が見えなかったとの弁解がでたが、どうするか
 (7) 通行禁止道路事故
  問70 通行禁止道路での事故捜査のポイントは
 (8) 進路変更事故
  問71 進路変更事故捜査のポイントは
  問72 先行車は、後続車の前方不注視を、後続車は、先行車の無謀な割込みを主張しているが、どうするか
 (9) 追越し、追抜き事故
  問73 追越し、追抜き事故捜査のポイントは
 (10) 曲角、屈曲場所事故
  問74 曲角等における事故捜査のポイントは
  問75 曲角事故で、対向車の前方不注視が事故原因だとの弁解がでたが、どうするか
 (11) 狭隘道路事故
  問76 狭隘な道路での事故捜査のポイントは
 (12) 駐停車車両側方通過事故
  問77 駐停車車両の側方を通過する際に発生した事故捜査のポイントは
  問78 違法な駐停車が自己の責任の大半を占めているとの弁解がでたが、どうするか
 (13) 対向車両との衝突事故
  問79 対向車両との衝突事故捜査のポイントは
  問80 げん感事故捜査のポイントは
 (14) 転回・横断事故
  問81 転回・横断事故捜査のポイントは
  問82 後続車の前方不注視が事故原因だとの弁解がでたが、どうするか
 (15) 踏切事故
  問83 踏切事故捜査のポイントは
  問84 踏切事故で、列車の運行に阻害を生じさせたらどうするか
 (16) 滑走事故
  問85 滑走事故捜査のポイントは
 (17) 無免許・運転技術未熟者の事故
  問86 無免許・運転技術未熟者運転の事故捜査のポイントは
  問87 無免許・運転技術未熟者運転の事故で、同乗者が責任を負う場合があるか
 (18) 酒酔い・酒気帯び運転事故
  問88 酒酔い・酒気帯び運転事故捜査のポイントは
  問89 酩酊者は運転避止義務を負うというが、運転開始時に酔払っていて、そんなことを考えられる状態でなかった場合はどうか
  問90 飲酒運転者と思料される者が、アルコールの呼気検査を拒否した場合はどうするか
  問91 アルコールの呼気検査、鑑識カード作成上留意すべき点は何か
 (19) 居眠り運転事故
  問92 居眠り運転事故捜査のポイントは
 (20) 積荷事故
  問93 積荷事故捜査のポイントは
  問94 進行中の荷崩れ事故の場合、運転者が「仕入れ先の者の積荷の方法が悪かった」と弁解した場合はどうするか
 (21) ドア開扉事故
  問95 ドア開扉事故捜査のポイントは
  問96 タクシー運転手が「乗客が勝手にドアを開けたもので、乗客の責任だ」と弁解した場合はどうするか
 (22) 故障車・欠陥車事故
  問97 故障車・欠陥車事故捜査のポイントは
 (23) バス事故
  問98 バス事故捜査のポイントは
  問99 制動をかけたら、乗客が転倒して負傷した場合の運転者の責任はどうか
 (24) 横断歩道上の事故
  問100 横断歩道上の事故についての捜査のポイントは
  問101 横断歩道上の事故で、信号機が設置されている場合と設置されていない場合における捜査のポイントは
 (25) 横断歩道以外の道路における歩行者との衝突事故
  問102 横断歩道以外の道路における歩行者との衝突事故捜査のポイントは
 (26) 自転車による事故
  問103 自転車による交通事故事件捜査のポイントは
 (27) 危険運転致死傷事件
  問104 危険運転致死傷罪はどのような犯罪か
  問105 アルコールの影響による危険運転致死傷事件捜査のポイントは
  問106 赤色信号の殊更無視による危険運転致死傷事件捜査のポイントは
 (28) 不救護、事故不申告
  問107 「人をはねたことに気が付かなかった」との弁解がでたが、どうするか(ひき逃げ事故捜査のポイントは)
  問108 「たまたま事故現場に居合わせた警察官が事故を目撃していると思ったから、報告しなかった」との弁解がでたが、どうするか(事故不申告捜査のポイントは)
  問109 負傷した被害者を病院の玄関まで連れて行き、立ち去った場合の刑事責任はどう考えるか
  問110 被害者が「大丈夫だ」と言って立ち去ったので、救護も報告もしなかった場合の刑事責任はどう考えるか

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