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リーガルマスター刑法

■実務受験刑法研究会 編
■平成15年6月発行
■税込定価 2,200 円(本体 2,000 円)
■B6判 / 511頁
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● 特徴
 昇任試験の主要法律科目である刑法について、事例式・論述式で詳細に解説。

● 序にかえて
 最近の警察内部の第二次昇任試験は、従来型の「論文式」と「事例式」とが併用されることが多い。しかも、事例式による出題が増加の傾向にある。 その理由として、事例式には山かけ・暗記・一夜づけの試験勉強では通用しないこと、また、問題点の摘示とこれに対する論理の展開を要するので、受験者の実力を知るのに適していることによると思われる。 そこで、一部を論文式、二部を事例式として、主要法律課目である刑法を企画・発刊することになった。また、他主要課目も続けて発刊の予定をしている。

<本書の効果的利用のために>
 1.一部 [ATTENTION!]と[チェックポイント]
  [ATTENTION!]は答案の骨子を示したにすぎないので、利用者が[チェックポイント]から、知識を補充して自分の答案を作成されることを期待されている。
2.二部(CASE-STUDY) [CASE]と解答例
 解答例は、必ずしも模範解答を示したものではない。また、解答に当たっては判例・通説を重視した。

昇任試験合格の王道は、日頃のたゆまぬ努力の継続にこそある。
本書が、受験者の一助となれば幸せである。
    平成15年5月  編著者実務受験刑法研究会しるす

● 目次

【総論】
  • 罪刑法定主義
  • 犯罪の成立要件
  • 犯罪の構成要件
  • 不作為犯
  • 不真正不作為犯における作為義務
  • 因果関係
  • 相当因果関係
  • 正当防衛
  • 緊急避難
  • 刑法上の正当行為
  • 過剰防衛と誤想防衛
  • 超法規的違法性阻却事由
  • 刑事上の責任能力
  • 期待可能性
  • 故意
  • 未必の故意と認識ある過失の相違点
  • 違法性の意識
  • 刑法上の錯誤
  • 過失犯の構造
  • 未遂犯
  • 実行の着手
  • 中止犯
  • 不能犯の意義と未遂犯の区別
  • 共犯
  • 必要的共犯
  • 間接正犯
  • 共同正犯の成立要件
  • 教唆犯
  • 従犯
  • 教唆の未遂と未遂の教唆
  • 共犯と身分
  • 法条競合
  • 観念的競合
  • 牽連犯
  • 併合罪
  • 累犯の意義とその要件


  • 【各論】
  • 公務執行妨害罪
  • 公務執行妨害罪における暴行・脅迫
  • 封印破棄罪
  • 談合罪
  • 単純逃走罪と加重逃走罪との比較
  • 犯人蔵匿罪
  • 証拠隠滅罪
  • 証人威迫罪の成立要件
  • 偽証罪の成立要件
  • 虚偽告訴等罪の成立要件
  • 職権乱用罪
  • 賄賂罪
  • 賄賂の意義
  • 収賄罪
  • あっせん収賄罪
  • 第三者供賄罪
  • 贈賄罪
  • 騒乱罪
  • 多衆不解散罪
  • 放火罪の既遂時期
  • 現住建造物等放火罪
  • 通貨偽造罪
  • 文書偽造罪における有形偽造と無形偽造
  • 公文書偽造罪の成立要件
  • 私文書偽造罪
  • 公正証書原本不実記載罪
  • 有価証券偽造の罪
  • 支払用カード電磁的記録不正作出等の罪
  • 不正電磁的記録カード所持罪
  • 印章偽造罪
  • 強制わいせつ罪の成立要件
  • わいせつ物頒布等の罪
  • 賭博罪
  • 傷害罪
  • 同時傷害罪
  • 危険運転致死傷罪
  • 凶器準備集合罪
  • 業務上過失致死傷罪
  • 遺棄罪
  • 住居侵入罪
  • 逮捕監禁罪
  • 脅迫罪
  • 強要罪
  • 未成年者略取誘拐罪
  • 身の代金目的誘拐罪
  • 業務妨害罪
  • 威力業務妨害罪について述べ、労働争議との関係
  • 電子計算機損壊等業務妨害罪
  • 信書開披罪の成立要件
  • 秘密漏示罪の成立要件
  • 名誉棄損罪
  • 侮辱罪の成立要件
  • 財産罪の客体としての「財物」
  • 窃盗罪
  • 使用窃盗
  • 不動産侵奪罪
  • 強盗罪
  • 準強盗罪
  • 親族間の犯罪に関する特例
  • 詐欺罪
  • 電子計算機使用詐欺罪
  • 恐喝罪
  • 横領罪
  • 背任罪
  • 盗品等に関する罪


  • CASE-STUDY<総論>
  • 罪刑法定主義と刑法の解釈
  • 刑法学派の対立
  • 刑法における「行為」の意義
  • 犯罪の成立要件と可罰要件
  • 因果関係(1)
  • 因果関係(2)
  • 因果関係(3)
  • 不作為の因果関係
  • 主観的違法性と客観的違法性
  • 可罰的違法性の理論
  • 不可罰的事後行為
  • 治療行為
  • 臓器移植
  • 人工心肺装置の取外し
  • 自救行為
  • 安楽死(オイタナジー)
  • 被害者の承諾による傷害
  • 推定的承諾による行為
  • 正当防衛の要件
  • 喧嘩と正当防衛
  • 対物防衛
  • 過剰防衛
  • 緊急避難
  • 緊急避難と法益権衡の原則
  • 自招危難と緊急避難
  • 業務上の義務者と緊急避難
  • 責任能力(1)
  • 責任能力(2)
  • 法人の刑事責任
  • 故意の種類
  • 注意能力の判断基準
  • 期待可能性
  • 結果的加重犯と責任主義
  • 客体の着手
  • 方法の錯誤
  • 抽象的事実の錯誤
  • 法律の錯誤
  • 実行の着手
  • 窃盗(すり)の実行の着手
  • 不能犯と未遂犯の区別基準
  • 事実の欠缺
  • 間接正犯の実行の着手時期
  • 原因において自由な行為
  • 中止犯の要件
  • 共犯の独立性と従属性
  • 共犯の従属性の程度
  • 共同正犯(犯罪共同と行為共同)
  • 共同正犯の本質
  • 共同正犯
  • 共同正犯と同時犯との関係
  • 片面的共同正犯
  • 片面的共同正犯の成否
  • 承継的共同正犯(1)
  • 承継的共同正犯(2)
  • 承継的共同正犯(3)
  • 過失犯の共同正犯(1)
  • 過失犯の共同正犯(2)
  • 正犯と幇助犯の区別(見張り行為)
  • 共謀共同正犯(1)
  • 共謀共同正犯(2)
  • 同時犯
  • 教唆行為
  • 教唆犯
  • 教唆犯と錯誤
  • 未遂の教唆
  • 再間接教唆
  • 幇助行為
  • 従犯と教唆犯の関係
  • 従犯の特殊問題
  • 不作為による幇助
  • 片面的従犯
  • 承継的従犯
  • 共犯の競合
  • 共犯と身分(刑法65条1項)
  • 身分と共犯(刑法65条2項)
  • 共犯の錯誤(1)
  • 共犯の錯誤(2)
  • 共犯の錯誤(3)
  • 共犯相互間の錯誤
  • 共犯の中止犯(1)
  • 共犯の中止犯(2)
  • 共犯の中止犯(3)
  • 共犯関係からの離脱
  • 自首減軽


  • CASE-STUDY<各論>
  • 公務執行の適法性
  • 公務執行妨害罪(「暴行」の意義)
  • 公務執行妨害罪(「職務を執行するに当たり」の意義)
  • 公務執行妨害罪(1)
  • 公務執行妨害罪(2)
  • 偽証
  • 自己の刑事被告事件における偽証教唆の成否
  • 不作為による放火
  • 現住建造物の意義
  • 焼損の意義
  • 文書偽造罪
  • 収賄罪(1)
  • 収賄罪(2)
  • 収賄罪(3)
  • 収賄罪(4)
  • 殺人罪の実行行為
  • 偽装心中
  • 傷害の故意
  • 傷害致死
  • 業務上過失致死傷害罪の「業務」
  • 住居侵入罪
  • 無形的方法による監禁
  • 威力業務妨害罪
  • 財物の意義
  • 「不法領得の意思」の要否
  • 窃盗罪と毀棄罪の区別
  • 使用窃盗(1)
  • 使用窃盗(2)
  • 被害者の盗品取環行為
  • 窃盗の着手
  • 窃盗罪の既遂時期
  • 刑法における占有の意義
  • 窃盗と横領
  • 居直り強盗
  • 事後強盗罪の成否(1)
  • 事後強盗罪の成否(2)
  • 「強盗」と「喝取」
  • 「ひったくり」行為
  • 強盗罪(1)
  • 強盗罪(2)
  • 強盗罪(3)
  • 殺害後の財物奪取
  • 強盗致死傷罪(1)
  • 強盗致死傷罪(2)
  • 強盗致死傷罪(3)
  • 強盗致死傷罪(4)
  • 強盗致死傷罪(5)
  • 強盗致死傷罪(6)
  • 殺意ある強盗
  • 支払いを免れるための暴行と刑事責任
  • 権利行使と強盗罪
  • 強盗強姦罪の成否
  • 強盗と強姦(1)
  • 強盗と強姦(2)
  • 詐欺罪と恐喝罪の関係
  • 権利行使と恐喝罪の成否
  • 欺く
  • 詐欺罪(1)
  • 詐欺罪(2)
  • 無銭飲食
  • つり銭詐欺
  • いわゆる「訴訟詐欺」
  • 詐欺賭博
  • キセル乗車
  • 欺きによる売春料の免脱と詐欺罪の成否
  • 偽造通貨行使と詐欺罪の成否
  • 詐欺罪と財産上の損害の要否
  • 詐欺未遂
  • 電子計算機使用詐欺罪
  • 不法原因給付と横領罪の成否
  • 背任か詐欺か
  • 背任罪の成否
  • 背任罪
  • 盗品等罪と横領罪
  • 詐欺か横領か
  • 証拠隠滅罪・盗品等罪・横領罪等
  • 親族間の犯罪に関する特例
  • 親族間の犯罪
  • 盗品等の運搬・保管・有償処分のあっせん
  • 盗品返還の拒否
  • 公用・私用文書等毀棄罪
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